自然界に存在するマクロな散逸構造を統計力学や非線形動力学から,また,物質のミクロな構造や変化を電子顕微鏡学や薄膜・デバイス工学を利用し,実験,理論,計算機シミュレーションにより解明しようとしています.
【キーワード】 フラクタル,パターン形成,非平衡開放系,非線形ダイナミクス,樹枝状結晶成長,拡散律速凝集,振動子の引き込み現象,時空カオス,粉体物理,破壊現象 【研究概要】 非線形・非平衡開放系における散逸構造の物理的機構の解明を目指し,実験と計算機シミュレーションから,規則的な分岐形態である樹枝状形態,不規則な分岐構造としてのフラクタル形態などを解析しています.また,非線形ダイナミクスの概念を用いて,液晶の電気対流に生じる複雑なパターン,結晶成長などの成長界面の運動,振動子集団の引き込み,進化のダイナミクスなどの数理モデルの解析や計算機シミュレーションも行っています. |
![]() 過飽和NH4Cl水溶液から成長する樹枝状結晶 |
【キーワード】 電子線トモグラフィー,ナノ領域結晶相・方位マッピング,電子エネルギー損失分光法 【研究概要】 先端電子顕微鏡設備を活用して,電子線トモグラフィーをはじめとする最近の観察・分析法を,材料物性研究に応用できる新しいナノ構造解析手法へと発展させています. |
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【キーワード】 プラズモニクス, トポロジカルフォトニクス, 光-物質相互作用, 電子エネルギー損失分光, カソードルミネセンス 【研究概要】 光場の圧縮や光運動量・軌道角運動量の制御をナノスケールで実現するプラズモニック構造により光デバイスの微細化・高速化・高機能化を目指しています. 電磁界計算による構造設計, 各種成膜技術・微細加工技術による構造作製, 電子顕微鏡ナノ分光解析による評価まで一貫して行っています. |
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